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筋肉痛の正体

筋肉痛の正体

私は走るのが苦手です。
短距離ならまだしも、特に長距離。

別に運動が嫌いなわけではありません。

なんなら体育会系出身ですし。
運動は好きです。
でも走るオンリーはちょっと苦手。
己との闘いには弱い。

長距離ってしんどいし、終わらないしで凄く苦しいです。
短距離だったらすぐ終わるのでまだマシだと思っています。
でも、長距離の方が良い結果は出るんですよね。
好きと得意って一致するわけじゃないんだぁ…

しかし私も32歳。
全力で走ると、後日必ず「アイツ」がやってきます。

そう。筋肉痛。

まだ1日後にくるから!!
うん!!まだ大丈夫!!!!

さてそのような筋肉痛。
皆さんはどのような事が起きてると思いますか?

よく聞くであろう事は

「筋繊維が切れているんですよ」

by.どっかの誰か

という説明。ではここで疑問。

え?切れてんの?

だって、切れてんだったらそれは肉離れと同じでしょうよ。

でも筋肉痛で運動止めるアスリートなんていないでしょうよ。
筋肉痛で固定バチバチにする人いないでしょうよ。

でも筋肉痛も肉離れも筋肉切れてんのでしょ!?

じゃあ、肉離れと筋肉痛って何がちげぇんだよ!

ってなりません?

そんな筋肉痛について少し私見も交え語ろうと思います。


筋肉の構造

まぁ細かい事は抜きにしてざっくりと筋の構造を知りましょう。

筋繊維は細長い構造をしています。
ほっそーいゴムみたいな糸を想像して下さい。
その1本のゴム糸が1つの筋繊維です。

ではそのゴムみたいな糸をひたすら集めてでっかい縄を作ったとしましょう。

極太ゴム縄ができますよね。
これが筋肉のイメージです。

ではその縄を引き延ばしてください。
びよーーーーーん。

手を離すとどうでしょう。「バチン」と元に戻りそうですね。

これって筋の特徴と似てます。
筋の収縮というのは1方向性です。
縮むと緩むという機能しか持ちません。

人間の場合、これを意図的に伸び縮みさせることができるんだぁ。
位に考えてください。

筋肉痛!?

では筋肉痛が発生するという状況は何でしょうか?

大体は遠心性収縮という負荷が加わった際に生じるとされています。

遠心性収縮とは何ぞや。

腕相撲をイメージしてください。

力入れててもじりじりと負けていくあの感じ。
まさしくそれです。
力を入れてるのに、対抗する力が大きすぎて勝てない状況。

さっきのゴム縄でいえば、縮もうとしてるのにそれ以上の力で引き延ばされている状況。

筋が力を入れてるのにも関わらず、動きたい方向とは逆に動かされる状況。
これを遠心性収縮といいます。


筋肉痛

ほな筋肉痛と肉離れはどう違うんやい!

んー。推測も少し入りますが、、、個人的には

広い目で見た場合の傷の方向性と損傷規模なんじゃない?

と、考えてます。


筋肉痛はズレなんじゃない?

筋トレで特に筋肉痛を起こしやすいのは、

  • ゆっくり下ろす動作
  • ブレーキをかけながら伸ばされる動作

とされています。
そう。さっきの遠心性収縮です。

この時、筋肉をマクロまで分解して内部を覗いた場合どうなってる事が予測されるか。

筋って繊維が数多集まって構成されています。
さっきのイメージでいうなら多数のゴム紐→ゴム縄といったあれですね。

しかし、その繊維。
皆が同じ大きさをしていません。
デカく強い繊維もいれば、細く弱い繊維もあり混在しています。

強いゴム紐もあれば弱いゴム紐もあるんですよ。

さてそんな筋に遠心性収縮を加えましょう。

すると不思議と弱い部分だけが先に伸ばされます。

Popping Sarcomere Theory

といわれる理論ですね。
同業者や有識者の為にリンクでも置いときましょう。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15298548/


何が生じる?

筋は1本が集まった束でありますが、それぞれが独立している訳ではありません。

繊維それぞれが引っ付いてるイメージですね。
じゃないとバラバラになっちゃいます。

なので、動く時は一蓮托生です。

同業者や有識者の方もみてるかもなので少し細かく記載しましょうか。
※以下飛ばしても良し。


この筋繊維同士を引っ付ける役割をするのはデスミンというタンパク質です。
筋原線維同士の横の繋がりを保ってます。
しかし筋原線維全域に存在するわけでは無く、基本はZディスクに存在しています。
Zディスク同士、Zディスク-コスタメア、Zディスク-ミトコンドリア・核とかを連結していると言えば全体像が理解できると思います。
まぁ、つまるとこ筋細胞外に属しているたんぱく質なので、収縮というよりも構造的役割の寄与が大きいですね。
これはラット試験レベルですが、証明もされてます。
※ちなみに筋肉の中には「タイチン」というバネのようなタンパクもあって、伸ばされた時のダメージやズレにも関与していると言われてるとか。


専門的なお話し申し訳ない。
こういうのウキウキしちゃうの。

まぁ、ゴム紐同士を引っ付ける別の糸みたいなのがあると思ってください。
そいつがデスミンっていうんです。

デスミン。これがある事で1本1本が独立するのではなく、束として成り立った1本の筋として稼働します。

では、先の理論の通り、もし1本だけが過剰に伸びるとどうなるでしょう。
すると内部では、伸びる弱い繊維と伸びない強い繊維という繊維同士のズレが発生します。

するとこのデスミンはどうなるでしょう?

剥がれるようにダメージうけんじゃない?
筋肉痛の場合って。

肉離れならもうデスミンというマクロ視点の損傷にとどまらず、筋細胞もとい筋繊維が繊維方向と垂直にどっかーん。
といった形だと思います。

分からんですね。カニカマで想像しましょう。

カニカマの両端持って「グニィッ」って引っ張て下さい。

最初は数本が「プツン…プツン…」と切れると思います。これが筋肉痛レベル
そのまま引っ張り続けると多数が裂けてくると思います。これが肉離れ

こんな形じゃないんですかね。と予測してます。


まとめると

筋肉痛とは、単純に「筋肉が切れた」というより、
力学的不均一によって内部構造がズレる現象。と考えると、かなり腑に落ちます。

切れてるかどうかでいうと
恐らく、部分部分で切れるという現象はある。

じゃないとCK値上昇に説明つかん。

じゃないと筋肥大の生理学や解剖学と答えが一致がしない。

もし、切れてないと仮定した場合、デスミンの損傷が筋衛星細胞を筋細胞に分化させるとかどうこうするとは考えにくい。
筋肥大ってことは繊維が増えるか大きくなるかの二択だと思うしな。

すみません。悪い癖が出ました。
大好きなんです。こういうの。

まぁつまるとこ、少し離れてみて

筋繊維が繊維方向に対して垂直に近い形での損傷=筋肉痛
筋繊維が繊維方向に対して平行に近い形での損傷=肉離れ

みたいな形なんだろうな。

そしてマクロ視点でいえば

細い筋繊維の数本の損傷がまばらに存在=筋肉痛
筋繊維がまとまったor断続して大きく部位で損傷=肉離れ

こんなとこなんじゃなあいかなぁ。と考えたりもしています。

色んな考えがあるのでこれが正解だ!
とは言えませんが、私的にはこのように考えています。

まぁ縦横で語るのもちょっと違う気はしますが、分かりやすさと解像度を優先した結果この言い方です。

治し方

自然治癒!!!!!

いや、まじでやれることないっす。
だって勝手に治るしw

なんかしてよ!
って言うなら軽い手技と微弱電流と超音波当てる位かな。

まぁ色んな研究で手技入れたりクールダウン等の軽い運動で
「痛みが出にくくなった」
という結果の報告はチラホラ見るしな。
仕方ない。それくらいは手伝おう。

あ、ちなみにストレッチは研究だけでいえば微妙。
マチマチかもね。って感じだったりする。

…というわけで、私の考える筋肉痛の正体はそんな感じ。

まぁ色々言いましたが、結局のところ
筋肉痛って、頑張った証みたいなもんな事に変わりはないですね。

だから私は今日も思うわけです。

やっぱ長距離走りたくねぇな。

でも、まぁ。フットサルには行くんですけどね。

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