手根管症候群
クロスバイクという自転車で通勤してます。
あれですね。
速いやつです。
乗り始めは
サドル硬い+小さい
タイヤ細い+クッション少ない
そんな事から
毎日「ケツがいてぇ」となってましたが
慣れるもんですね。
今や何も感じなくなりました。
鋼鉄のケツの完成でございます。
今の私はタイキックも耐えれるのではなかろうか。
システマなんぞ使わなくともいいのではなかろうか。
外力には強いが胃腸は弱いですがね。
すぐにお腹を下す。
さて、自転車のみならず
こういた「強く握る」という動作が続くことで手にシビレを訴える方が稀におられます。
そう!
手根管症候群
です。
今日はそんな話。
手根管症候群とは?
手のひら側の神経が手根管という部分で圧迫されてシビレを含む感覚異常が生じるものです。
難しい説明ですね。
砕きましょう。
神経って敏感なんですよ。
例えばそうですね。
肘をゴーン!とぶつけた時とか指先までビーンと痺れが来る現象。
ファニーボーンとか言われるやつですね。
誰しも一度は経験があるはず。
あれって神経ぶつけてるからああなるんですよね。
ファニーボーンの部分って神経が露出してるんですよ。
だからぶつけるとビーンときます。
あんな風に神経というのはとても敏感。
ファニーボーンの場合は一発の力ですが
手根管症候群の場合だとずーっと抑えられてる感じですかね。
慢性的、恒常的に圧力が加わる訳です。
ね?シビレそうでしょ?
何が起きてるの?
基本的には屈筋支帯の下に走る正中神経という神経が圧迫されて症状が生じるとされてますね。

解剖としたらこんな感じ。
まぁ屈筋支帯の下には手根管という空間があり
その空間に筋や神経、血管が通る訳です。
そのスペースが何かしらの要因で狭くなるんですよ。
すると神経症状がドドンと出現。
症状は?
多いのは親指、人差し指、中指のシビレです。
解剖的に言えば指の腹、手のひら側にしかシビレは来ないはずなのですが
ぶっちゃけそこまで詳しく感じてる方は少ない。
「なんか指先シビレるんよねぇ~」
とこんな感じ。
他にも
- 冷感(指だけ冷たい感じ)
- 力の入りにくさ
- 感覚の減弱
等を訴える方が多いかな?
- 夜間に悪化する
- 手を振ると楽になる
このような現象も割と多いですね。
なんでなるの?
一般的には原因不明とされてますね。
起こってる事は確認できるし、予測はできるけど
特定しきれない事が多いから
「原因不明」として処理されてるのかなと。
まぁ、この辺はいいです。
とりあえず何が起こってるのかですね。
手根管という空間が何かしらの要因で圧迫されてる。
という事です。
何が圧迫するの?
色々ありますね。
とりあえず分類するなら
手根管の外部で圧迫
手根管の内部で圧迫
このようなパターンにわけて考えるといいかも。
外部での圧迫
分かりやすいですね。
皮膚の上から押さえられてトンネルが狭まってると考えましょう。
例えば、長時間のパソコンタイピング。
手は重力の重みとリストの部分で圧迫されますよね?
例えば長時間のテニス。
グリップの握り動作で圧迫されますね?
手根管の外、外部から圧力が加わるパターンがこれです。
おや、何か声が聞こえる。
「おいおい!それなら、なんで俺はなってアイツはならんねん!」
その通り。
この理論を論ずるならテニス仲間、職場の同僚全員がなってなきゃおかしい。
そう。これは1要素なんですよ。
大体は内部の圧迫がある+外部からの圧迫
という要素が絡んで出現する事がほとんどと私は考えます。
内部での圧迫
ちょっとこっちがイメージしにくいかな。
外からとか関係なく、手根管というトンネルが狭くなるパターンです。
手根管というものは下は骨、上は靭帯で蓋をしているような構造。
では仮にこの靭帯が分厚くなっちゃったとしましょう。
蓋がおっきくなっちゃいました!!
そしたらなんとなく手根管は狭くなりそうでしょ?
こういうことが内部で圧迫されるパターンのイメージですね。
いや、なんでそうなんの??
まぁ事を急ぐんでない。
外部からの圧迫は分かりやすいけど、内部の圧迫要因っていっぱいあんのよ。
そんで臨床上よく見るのは内部の圧迫。
だから段階的に話をしてる訳で…!!!
まぁ、この内部の圧迫って色んな要因があるんです。
例えば昔に骨折してたとしましょう。
骨折って治る時にちょっと大きくなることがあります。
その大きくなった部分が運悪く手根管の構成部分だったりする事もある。
まぁこれはあんま見ないですけど。
他にもホルモンの影響や内的疾患の影響っていうのもあります。
甲状腺ホルモンや女性ホルモンや糖尿病とかですね。
慢性的に炎症出てたりするのも影響あったり。
細かい話をすれば
アミロイドタンパクの沈着といわれたりするものもそうですね。
アミロイドタンパク…???
分かりやすく言えばゴミみたいなもんです。
手根管の中にゴミ溜まるんですよ。
それで圧迫する。
イメージつきやすいでしょ?
少し細かい話をするなれば
アミロイドタンパクというのはフォールディングしきれなかったタンパク質がβシート構造で凝集したもんですね。
タンパク質って基本は折り紙みたいに綺麗にたたまれるはずなんです。
それが上手く折りたたまれず、紙状のまま凝集されちゃうわけ。
普通なら排除されるんですが、排除機構が低下してたり
産生が過剰すぎる場合は処理しきれなくなる。
そして溜まる訳です。
同業者に向けた説明なのでそうじゃない方は飛ばしていいですね。
まぁ、そういったゴミが溜まるパターンもあるよ~位のイメージでいいですね。
分らんけど、どうやって治すの?
まぁそこですよね。
まぁ色んな要素が複合されてる事が多いので
「こうしたら治るで!!!」
と一つの改善策みたいなのは言い切れないんですが
私は
- 手根管を構成する骨の位置調整
- 血流環境の改善
を狙う事が多いですね。
アミロイドタンパクがどうこうと言いましたが、要は排出機構の機能を取り戻してやれば時間はかかるが治る可能性はある。
靭帯の肥厚も完全に定着してなけりゃ、それなりの改善は見込める。
ふむ。専門的すぎるね。
要は物理的に邪魔なものは移動させて、
代謝機能にブーストかけてゴミ掃除させるって事。
ただ、
骨の変形が直接的な原因の場合
重度の糖尿病
こういったのは無理。どう足掻いても私には対処できない。
治せんのかって聞いてるの!
状態によるって事ですね。
まぁ慢性化してる感じでも治る可能性はある。
ただ、みてみないと分からんのです。
何が要因なのかな~
こうなってるって事はたぶんこうだな~
あー症状はいつからなんだろな~
とかね。
その辺も含めて、みてみなきゃ分からんというのが所感なんです。
まぁ今よりは症状減らせれる事が多いですよ。
セルフケアとかあるけど
ストレッチとマッサージが記載されてる事がほとんど。
そんなもんやらんでいい。
ってかやらん方が良いと思う。
さっきも言ったでしょ?
手根管を構成するのは骨と靭帯
どこに筋肉が関与すんのさ。
ストレッチとか筋が対象の動作でしょ?
筋は手根管の中を通ってるだけ。
しかも筋繊維じゃねぇし。手根においての屈筋はほぼ腱成分だぞ。
むしろその手首の動作で余計に圧迫するわ。
症状悪化させにいってどうすんのさ。
「手根靭帯とかもストレッチできます!」
出来るわけない。
繊維方向と靭帯の構造を鑑みろ。
お前は手はタコくらい動くのか。
グーパー運動?
ただ阻血おこるだけだ。
後がしんどいだけ。
「滑走が…」
手根管における滑走ってなんだ。
もしそれならバネ症状にならなきゃ説明できんでしょ。
フンスフンス。
お怒りモードの私でございました。
要はね
「自分で何とかしよう!」
じゃなくて
まず相談してください。
本当に。
鋼鉄のケツは作れても、神経は鍛えられねぇんです。
無理して付き合うもんじゃないので、違和感があるなら早めに頼ってください。

