10月の休診日は7日.12日.14日.18日.21日.25日.28日.31日となります。

むくみの話

むくみの話

お酒を飲むと分かりやすく、むくむタイプです。

目元が「たるーん」となります。

私は顔に出やすいですが、むくみって結構色んなとこに出ますよね。

足に出る人もいるしね。

今日はそんなむくみの話

むくみとは?

医学的には「浮腫」とかいいます。
今回の記事内での表記はずれるかもですが
「浮腫」=「むくみ」で捉えてください。

さて、その「浮腫」

どのような事象か皆さんご存じでしょうか?

…なんだかんだ言語化は難しいと思います。
出来るあなたは医学かじってたろ。正直に言え!!

一応それっぽい説明をしましょう。

浮腫…血管から組織の間(間質)に水分が染み出し、間質液が増加して組織下に貯留した状態

うん、簡潔にします。

血管から水分が出て行って皮膚の下に溜まった状態

これがむくみの説明ですね。

なんでむくむ?

この辺を細かくするとややこしくなるんですよね…

まぁ一応ざっくり書いてくと

  • 毛細血管内圧の上昇
  • 膠質浸透圧の低下
  • 毛細血管の透過性亢進
  • リンパ管の問題

他にもナトリウムや水分の調節異常が関わることもありますが
病態的に区分するならこんな感じかな。

文字だけ見ても

(・´з`・)?

だと思います。

ちと画像で説明。

浮腫における病態全体図

まぁ、このように血管とかの水分ってこういう要素でバランス保ってるんです。

理解する為には前提知識として血管の知識があると分かりやすい。

なので少し血管のお話をしてから進みましょう。

血管と血液の話

血管の中には何があるでしょーか!?

そうですね。血液です。

もしかすると皆さんは

血液=赤血球

みたいに考えている方もいるかもしれませんが実は違うんですよ。

血液には大まかに
・血球(赤血球・白血球とか)
・血漿(9割の水とタンパク質・ミネラル等)

これらの成分が混じったものなんです。
意外と混じってます。

ほんで血管には選択的透過性という機能があります。

ま、簡潔に説明するなら

「水は通すけど、血球は通さないよ~」

みたいな検問をする機能があるんですよね。

要はコーヒーフィルターみたいなもんです。

コーヒーの粉は通さんけど、水と成分は通す。

こんな機能があります。

まずはこれを頭にぶちこんでおいてください。

毛細血管内圧の上昇

要は血管内から押し出そうとする力が強くなった状態ですね。

血管に予定より多くの血液があったらどうなりますか?
パンっパンになりますよね?巨人師匠もそう言う。

すると内から外へ押し出そうとする力が加わる。

そこで押し出されて水とかが外に漏れ出る。

あらま。浮腫になるよね?

ってのが大まかなメカニズム。

浮腫における毛細血管内圧上昇の図

こんな感じですね。

なのでこのタイプのむくみは

血液の流れがどこかでせき止められたりすると発生しやすい訳です。
血流の流れをダムの様にせき止める感じですかね?

心不全とか静脈の閉塞といった具合ですね。

膠質浸透圧の低下

さぁ、難しい漢字がでてきました。

これは膠質浸透圧こうしつしんとうあつって読みます。

文字だけ見ても意味わかんねぇですよね。

ま、血液内のある成分が血液の濃度を調整してるんです。

その成分名は「アルブミン」と言います。

膠質ってのは、ここにおいてアルブミンを指してるといっても過言ではない。

さてこのアルブミン、何が出来るんだい?と問いますと

水を引き寄せる力があります。

つまり、アルブミンが血液中にしっかりあれば

水を血管内に引き寄せれるという事になります。

このアルブミンが
血管内に減る
or
血管外に増える

すると、水が血管内に引き寄せれないんです。

するとむくんじゃうわけですね。

この流れが膠質浸透圧の低下によるむくみになりますね。

浮腫における膠質浸透圧低下の図

アルブミンは肝臓で作られます。
なので肝臓が弱ると作れなくなる。

腎臓が傷むと、尿にアルブミンが漏れ出ていく。

どっちでも血管内のアルブミンが減って、むくみます。

つまるとこ、このタイプの浮腫は肝・腎の問題で生じる事が多いです。

毛細血管の透過性亢進

先に言いましたね?

血管にはコーヒーフィルターみたいな機能があると。

そのフィルターは炎症やケガの後に網目が粗くなるんですよ。

コーヒーフィルターが破れたかけてると思ってください。

ちょびっと粉が漏れ出るでしょ?

体内でこの現象が起こると、普段はフィルターで止めてるアルブミンが外に漏れます。

アルブミンが外に出ると、今度は組織側が水を引き寄せてしまうので、むくむ。

ケガした後、腫れたりするのはこれも一因。

浮腫における血管透過性亢進の図

まぁざっくりなのでこんなもんでいいです。

リンパ管の問題

そもそもリンパってなんやねんです。
だってさっきまで血管の話してたのに急に「リンパ」とか言われてもでしょ?

なんとなく「リンパ」=「むくみ」って世論はよく言うから疑問に思わないかもだけど。

そもそもリンパってなんやねんという話をしますと

・リンパ系
 →リンパ液、リンパ管、リンパ節等で構成されてるもの

それぞれを見てくなら

リンパ液…免疫や血液成分(血漿)、脂肪が含まれるもの
リンパ管…リンパ液の通り道
リンパ節…関所

・役割
 →血管に戻れない水分やアルブミンの回収
 →脂肪の一部を運搬
 →免疫系の通路

風邪ひいたときに「リンパが腫れる」ってのは
免疫が関与してるからなんだぜ~くらいでいいですね!

そんで、むくみ関連で話をするなら

・血管に戻れない水分やアルブミンの回収

このへん関与しそうってのはなんとなく分かるかと。

このリンパが何らかの要因で動かない!!となればどうだろう。

アルブミンも水も流れない。
ってことは回収しきれない水分やアルブミンが残るよね?

ブクブクブク…むくみの完成。

という訳です。

浮腫におけるリンパ排出が出来ていない図

なんかの手術後(乳癌や骨盤内腫瘍が有名)
この辺の時にリンパ関連も傷つけちゃってむくむ。みたいなケースが代表例です。

要はですね

血管内にある水分が何かしらで漏れ出てしまう
or
漏れ出た成分を回収しきれない

→パンパンになる。

これがむくみの基本メカニズムな訳です。

こうやってみると

「むくみ」ってのは、ほとんどは血管を中心にした反応なんですよね。

まぁ冒頭にあったお酒でむくむ理由でいくと

・アルコールを分解した後に出る毒素が血管透過性を亢進させる
・アルコールは利尿作用が強い
 →身体が水をため込もうとする反応が出る
・おつまみの塩分

等々が関わってむくむんですよね。

「ほぇ~」

となったのも束の間。

そろぼちニョキッと悪い塚本が出てきますよ。

問おう

皆さん、先の話を理解した上で

むくみにはどうしたらいいですか?

という質問が出たらどう考えますでしょうか?

なんて意地悪な質問でしょう。

ま、一定数このように考える方がいるでしょう。

「リンパマッサージとかいんじゃね?」

あなたは世論に洗脳済みだ。
あなたは悪くない。世間が悪い。

さて、考えてみましょう。

むくみの原因を構造的に見た時はさっきの通りでした。

はたして医学的知見を持ってたとて、
むくみがどの要因に該当するかを見つける事ができると思いますか???

確かにそれぞれの傾向や特徴ってのはあります。
病気ってのは傾向がある事が多いです。

けど、それは「見たうえでの判断」なんですよ。
お医者さんであれば血液成分とかみて判断するんですよ?

「むくむんですよぉ」という言葉だけを受け取った時に

「じゃあ○○ですね!!!!」

なんて簡単に答えれる訳ないんですよね。

しかしネットの海やリアルな町を歩いてみましょう。

「リンパマッサージ!」
「むくみにはリンパ!」

みたいな看板や広告、目にすることは多いんですよ。
特にむくみとリンパは紐付けされてる事が多いと思う。

みてもないモノを断定するなんて凄いや(・´з`・)

ってのが私の考えなんですよね。

いや、確かにリンパの流れの問題は関与します。
なので否定はしませんよ?

リンパって流量が少ないし、筋肉の動きなど外力に頼っている側面もある。
動かないと滞りやすいのは事実。

しかし、見てもないむくみにリンパがウンたらとホイホイと打ち出す。

お金を追いかけすぎでは…

そこで血栓があったらどうするんでしょうね。
片足だけ急に腫れて痛い、というむくみは、血栓の可能性だって視野な訳で。

そこを揉んで、血栓が飛んで肺に詰まる。そんな最悪のケースもゼロじゃない

マッサージしたら殺める可能性だってあるのに。

ちゃんと問診視診検査してるなら良いですけど。

ま、そういったマーケティングしてる方がちゃんと売り上げ作ってるのはあるだろう。
経営的目線で見ればこれは弱者の遠吠えなのかもしれませんがね。

自分なりの正義は曲げないで生きていきたい私である。

んで?どうすれば?

みなきゃ分からん!!!

これに尽きる。

ま、相談してくださいって事ですよ。

むくみと一口に言っても、原因はさまざまです。

長時間の立ち仕事や座りっぱなしで起こるものもあれば
心臓や腎臓、血管などの問題が隠れていることもある。

特に、片脚だけが急に腫れた場合や、痛み・赤み・熱感を伴う場合は要注意。息苦しさや胸の痛みがある場合は、救急での評価が必要です。

「むくんでいるから、とりあえず流そう」

ではなく、

「なぜ、むくんでいるんだろう?」

まずはそこから考えることが大切だと思います。

身体の状態を確認し、必要に応じて適切な医療機関につなぐ。
対応できると判断するなら施術をする。

それも、身体に関わる仕事をするうえで大切なことだと考えています。

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