4月の休診日は、1日、8日、15日、22日、29日、30日となります。

反り腰を悪にしすぎ

反り腰を悪にしすぎ

「反り腰=悪」という風潮。なんかありません??

このよう提唱するのにも理由があります。
というのも、私自身が帰宅後にダラダラしながら、SNSやYouTubeを鑑賞していると

  • 「腰がこうなっている人は反り腰です!」
  • 「腰痛の原因は反り腰です!」
  • 「反り腰を改善すれば解決!このストレッチを…」

このような言葉をちらちらと目にするようになりました。
私も医療従事者。そのような投稿はついつい「どんなものか…」と見ちゃいます。
こうやって私の興味がアルゴリズムに組み込まれていく。まったく困ったもんです。

さて、そんな投稿を閲覧していると途中から

「このストレッチで治そう!」
「こんなトレーニングで治ります!」

このような内容になる事が多いです。

「興味」→「問題提起」→「解決手段」
うまく作られてますね。
作成者の方はSNSというものをよく理解されている。
というかフォーマットなのかこれは?と思う程にほとんどが似た構図ではあるが。

とりあえず、そんな投稿を見た私の意見としては

よくもまぁ、その人の身体をみたわけでもないのに治ると断言をするのは凄いなぁ。。。

これに尽きます。笑

ま、実際にトレーニング等は重要ですし、身体の使い方は知っておくべきだという事は肯定派ですが。
でも、それで「治ります」と断言するのは、、、

私には出来かねます。凄い自信だなぁ。と思っちゃいます。

反り腰という言葉

さて、少し話が逸れてしまいそうになりましたが、本題に戻りましょう。

こういった発信に中で悪者にされがちな「反り腰」
そんなに悪者何でしょうか?

私としては、反り腰=腰痛に結び付けるのは早計だと認識しています。

なんといいますか。
結果として腰が反ってしまうだけだと思っています。

現象があり、結果が生じる。

確かに腰椎自体の変形や損傷などの過去の損傷や病歴などで反る事もあるでしょう。
しかし、これも「〇〇のケガや病歴があって」反り腰になった。
という事です。

まぁ、今からいう事も個人的な考えではあります。
なのであまり人目につかない様にひっそりとブログに記しておこうと思います。(笑)

反り腰って何

一般的に「反り腰」と言われるのは、腰椎の前弯(カーブ)が強くなり、骨盤が前傾している状態を指します。

ただ、ここで一つ押さえておきたい前提があります。

そもそも人間の脊椎は、真っすぐではありません。
横から見た時に頸椎(首)は前弯、胸椎(背中)は後弯、腰椎(腰)は前弯、というS字状の湾曲を持つことが正常とされています。
医療的な言葉を使うと「生理的湾曲」と呼びます。

特に腰椎は、前に弯曲していることが正常な状態です。この湾曲があることで、直立した際の重力をうまく分散し、背骨全体でクッションのように衝撃を吸収することができます。
まぁ、腰が多少反っているように見えるのは、解剖学的に当然のことであり、それ自体は問題ではありません。

「反り腰」として問題になるのは、この前弯が過剰になっている場合です。見た目にはお腹が前に出て、お尻が突き出て、腰の反りが強く見える。
そういった特徴があります。

確かに、反り腰による状態で腰椎の椎間関節にかかるメカニカルストレスは増大しやすいでしょう。

しかしそれだけで痛みや不調に繋がるかは微妙だろ?と考えます。
ここで私見のみを訴え続けても信ぴょう性に欠けると思いますので論文を見てみましょう。

このように色んな意見がありますが、結局相関性あるかも?といった論文の内容も確定的なものとはいいがたいでしょう。

腰椎前弯は多すぎても少なすぎても問題になり得るが、それ単体で腰痛を決定づける要因ではない

と考えてもいいでしょうね。
現状は特定条件ではリスクになることはあるが、普遍的ではないといって良いでしょう。

それよりもその方の生活背景などの方が重要視されてよいと思います。

では、なぜこんなにも反り腰が問題視されるんでしょうか。

個人的には「客観的に目で見て確認しすいから」だとは思います。


昨今の流行り?みたいなもの

客観的に目で見て確認しすいからといったのは施術者、患者様視点においてですね。
実際に背骨の角度測ろうなんて思ったらレントゲンやMRI撮って関節角度測って…とめんどくさい事をしないといけません。
時間もかかります。

じゃあどうやって評価しよう?

壁に背を向けて立って「指何本入ります!」とか「何㎝空いてます!」
骨盤触ってASISやPSIS(骨盤の骨の出っ張り)が傾いてます!
骨盤の前傾で反り腰になっています!!!

基準値は〇〇なのであなたは反り腰です!

うん。これならパッとみて分かりやすいじゃないですか。

反駁するなら、それその理論は骨盤が宙に浮いてないと成り立たないんじゃ…
おっと。この発言を深堀りすると止まらないのでこの辺にします。笑

まぁ、施術者も患者様側もイメージしやすく、分かりやすいですね。説明も容易い。
後は痛いや不調にその反り腰の内容を線で無理くりでもつなげれば「反り腰=悪」の方程式の完成です。


実際に多少は相関性もあるであろうし、全部が嘘だとまでは言いませんが、反り腰という言葉に責任を負わせすぎだと思います。


言いたいこと

だから、個人的にはその生じている結果にはあまり重きは置かなくていいと思うんです。
そんなに反り腰=悪にしなくとも
反り腰=ちょっと悪さするかもしれない子

位に認識していてほしいんですよね。笑

あ、最初にも言いましたがストレッチやトレーニング自体は否定的ではありません。
ないよりもあった方が絶対に良いですからね。
変な癖で力の入れ方や使い方を忘れる事は多々ありますので。


反り腰は「結果」でしかない

さて、これだけ言っておいたので最後に私の思う、一般的な反り腰の始まりを記したいと思います。

私は反り腰の始まりは「足底の荷重位置の後方化」にあると考えています。

…なんのこっちゃい。

実際にやってみた方が良いですね。
姿見の鏡などで確認しながらやってみましょう。

まず、鏡に対して横を向いて立ってください。
そのまま踵に体重を乗せましょう。

…後ろに倒れそうになりますよね?
頑張って倒れずに耐えてください。

お腹出てきませんか?

はい。反り腰の完成です。
あとはこの状態を何日も繰り返して癖付けてしまえば慢性の反り腰の完成です。

このように、普段から踵に荷重している癖の姿勢において代償動作として腰が反っていることがほとんどです。
そのせいで腹筋の弱化が生じますし、四頭筋もパンパンになる事でしょう。

結論、反り腰は「倒れないための代償動作」である事が多いと思っています。


頑張っている

一般的には「悪い姿勢」とされる反り腰ですが、見方を変えれば、身体がバランスを取ろうとしている結果とも言えます。体が崩れているのではなく、崩れないように頑張っている状態です。

これを無理やり矯正するとどうなるでしょうね?

瞬間的にはよくなるかもしれません。
もしかしたら、その矯正で身体の正しい使い方を取り戻せるかもしれません。

でも、これを自身に置き換えた時に取り戻せそうな感じ。ありますか?
私は…個人で考えた時には、自身に運動神経に絶大な信頼はないので難しいと思います。笑


やってみてほしい事

足底の荷重位置を意識して変えてみてください。
立ちっぱなしの事が多い人は特に。です。

私もこれで全て解決とは言い切れないですし、一つの案でしかありませんが、意識一つの簡単なことだと思います。
実際に反り腰で腰痛を抱えられている方は、殿筋や腹筋の弱化は起こっていることは多いですし、それを取り戻す+使い方の再指導は必要な事は多いです。
しかし、この辺りは実際にみてみないと分かりかねますね。

あ、ストレッチにおいては…個人努力くらいですね。
スポーツをされるのであれば頑張ってみましょうか。くらいです。


最後に

改めて強調しておきたいのは、反り腰そのものが悪いわけではないということです。
問題なのは、なぜそうなっているのかという視点を持たずに、形だけを悪者にすることです。

もし今、反り腰や腰痛で悩まれている方は「反り腰だからダメなんだ」と決めつけるのではなく、
一度ご自身の身体の状態をフラットに見直してみてください。

そのヒントは、意外とシンプルなところにあるかもしれません。

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