サプリや健康機能食品に思う事
昨今は様々な企業が健康商品を売り出してます。
※イメージ画像はAI作成です。
いやぁ、昨今のAIは恐ろしいですね。
一つ指示出したらこんなのも簡単に作れます。
実はこのブログも叩き台はAIに作ってもらっています。
まぁ、ほとんどの内容は加筆修正しなきゃなので手間増えてるだけな気がしますが…
AI過渡期。そんな時代の中あんまうまく使いこなせていない院長です。
まだまだプロンプトが苦手です。
さて、そんな事は置いてといて。
こういった健康食品。

・効き目あるんですかー?
・飲んでるから大丈夫や!
このように聞くことが臨床上ちょこちょこあります。
私は柔道整復師です。
骨や筋などがメインの接骨院の先生なので
「んー。そんな事聞かれてもぉ…」とはなります。
しかし、そうお答えするのもなんですしね。
「過信は禁物!運動しましょう!」
くらいはお伝えします…笑
ですが、ここはブログ。
思うまま書いてやろうじゃありませんか。
と、いうわけで。
個人的にこれらの商品に対して私の意見は
情報としては正しいが、消費者の心理をもてあそんでるなぁ。
※言い換えれば商売上手!
といったとこです。
なぜそのように考えるか。
ちょっと私の思考を書いていきます。
まぁ、取り上げ始めるとキリないので一部の「成分」から見ていきましょうか
血糖値を抑える成分
「血糖値の上昇を抑える」
今回はこのワードを取り扱いましょう。
この名目で取り扱われるものでいえば、「難消化デキストリン」等でしょうかね。
ご存じの通り血糖値は食事で上下します。
血糖値は文字通り血液中に含まれる糖分の割合を指しますので。
では、この難消化デキストリンがなぜ血糖値の上昇を緩やかにするのでしょうか。
まずは難消化デキストリンのお話から行きましょう。
デキストリンと難消化デキストリン
デキストリン
まずはデキストリンのお話。
デキストリンとはでんぷん(ブドウ糖の塊):(C₆H₁₂O₅)n
を加水分解した際に生じる多糖類に該当する物質です。
イメージとしてはちっさくなったでんぷんですね。
化学の知識がある方向けに言うと
でんぷんとマルトースの間と言えば分かるかと思います。
難消化デキストリン
このでんぷんを加工し複雑にして消化しにくくしたものを難消化デキストリンと言います。
実際はトウモロコシでんぷんから作られますね。
専門的な話をすると、この難消化デキストリンは
通常のデキストリンと異なりβ1,2、β1,3結合といった複雑な分岐を持ちます。
結合が特殊なためにこういった分岐はなかなか人体の酵素では分解が難しいとされます。
そうですね。
固結びが1つだけのロープは解きやすいですよね。
では、それが3個4個とあればどうでしょう。
解くのは時間がかかるし難しくなります。
デキストリンと難消化デキストリンの差はこのようなイメージが良いかなと思います。
これが本当に紐と人の手である場合は時間かけてコツコツと解決ができるのですが、人体内ではそうはいきません。
酵素はシングルタスクしかこなせません。
そんな重荷は背負わせないであげて。
人体内ではそのような難解なパズルは早々に諦めます。
解けない?ほなもうええわ!といった具合に。
ちなみにこういった酵素で分解できないモノを「食物繊維」と分類したりします。
お通じ良くするで有名なそれですね。
さて、この食物繊維。詳しく見ると水溶性と不溶性とかの種類もあるんですが、今は割愛します。
ここまで語るとただでさえややこしい内容がもっとややこしくなるので。
今までの話を統合すると…
デキストリン=糖質に該当
難消化デキストリン=糖質だが食物繊維に該当
このようになります。
では、この食物繊維が多く含まれる難消化デキストリンはどのような代謝をするのか。
食事したものは基本的に
口→胃→小腸→大腸というルートを辿り便となり排出されます。
基本的には吸収は小腸が担当する事が多いです。
デキストリンは糖質なので代謝されますが、難消化デキストリンは食物繊維。
そうですね。そのまま省庁では吸収されずに大腸に向かいます。
なので糖質として体内に摂取されるのは一部分であり少ないと考えられます。
じゃあいいじゃん?
えぇ、ここまでは良いんですが。
問題はその先です。小腸では分解・吸収はされませんが、その先。
大腸までいったときの話です。
大腸には数多くの細菌がいます。
ビフィズス菌とか乳酸菌とか大腸菌とかね。
さて、この細菌達、細かい流れは省きますが
難消化デキストリンをある程度分解します。
では、その細菌で分解されて難消化デキストリンは何になるのでしょうか?
答えは「酢酸・酪酸」等に分解されます。
この子達は別名「短鎖脂肪酸」としてカテゴライズされます。
そうです。脂肪酸、、、名の通り脂肪の一種です。
実際問題、この反応自体は正常です。
酢酸も酪酸も腸内環境を整える要素ですし。
しかし、毎日難消化デキストリンを摂取してると…
恐らく酢酸も酪酸も過剰になりそうじゃないですか?
ましてや、こういった飲料を飲まれる方って、
恐らく自身の身体を少し気にしている方が多いと思います。
体型等を気にしたり、健康診断の数値を気にしたり…といった具合に。
そういった方はもれなく、内的疾患がない限りは
食事内容が糖質や脂質が多い食生活をされているかと思います。
この子達は短鎖脂肪酸、先も言いまいしたが脂肪です。
体内では余った脂肪は中性脂肪としてストックされていきます。
その食生活のまま脂肪が足りない…そんな事あんまりないと思います。
中性脂肪のストックが増える一方になりそうな…。
なぜ「抑える」といった表現なのか
さてでは少し国語の話です。
血糖値の上昇を緩やかにする!
血糖値の上昇を抑える!
この表現どう思いますか?
ちょっとさっきの事考えると不思議に見えません?
これだけの情報なら
「糖質少なめ!」
「食物繊維で…!」
と謳うのが正解に感じます。
しかしそこはメーカーもしっかりしてます。
以下のような文献があります。
要は食後に発生する急激な血糖値上昇は抑えられた。
といったところです。
結果難消化デキストリンには何らかの作用で糖の吸収をゆっくりにする効果があると裏打ちされました
注意点
さてゆっくりにはしましたが、それだけです。
結局最後には吸収されます。
そうです。
糖質カットするわけじゃないんですよ。
ゆっくり吸収するだけなんですよ。
ではなぜ売れている?
ここが私が商売上手といったところです。
血糖値の上昇を抑える。
これだけ見ればどう考えますか?
なんか、いつも食べてる食事の糖質までカットしてくれそう?
そう感じませんか?
メーカー側は「いや、書いたる通りですしw」
えぇその通り。糖質カットなんて書いてない。
書いてあるならそれは別の成分ですな。
まぁ、消費者目線
普段の食事に+αで効果ありそう
と、そんな風にとらえてもおかしくありません。
ってかそんな風に広告してますしね。
研究を探す
さて、疑心暗鬼の私は他の研究を調べてみました。
結果としては
ネズミを使ったラット試験では一部反応があった。
その研究を基にヒトで試した結果
『難消化デキストリンは、一部の糖質の吸収を阻害する反応がみられた。」
といった内容でした。
凄く限定的な条件なような気がしています。
一応参考までの論文を
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikatsueisei/55/1/55_1_3/_pdf
健康食品は補助で使うのがいいんじゃない?
という事で、こういった健康食品ですが、世にはいっぱいあります。
今回は成分に着目してみましたがこれもほんの一例です。
こんだけ言いましたが、健康食品自体は良いものです。
売り方は気に食わない事が多いけど。
自身の生活を鑑みて、どうしても足りない成分を健康食品などにて摂取するのは悪くないと思います。
正しく適量を使用すれば効果もあるでしょうしね。
けど、それよりも試すべきは
・しっかりバランス意識して食べる
・ほどほどに運動する
・よく寝る
ここから取り組むのがまずは第一歩だと思います。
そのうえでどうしても足りない部分をサプリ等で補う。
この方が良いと思います。

